おにぎりは海外でも人気?外国人に広がる理由と人気の具・日本との違いを解説
「おにぎりって、日本人だけがよく食べるものじゃないの?」
梅、鮭、昆布、ツナマヨなど、日本ではコンビニでも専門店でも当たり前に見かけるおにぎり。
しかし近年は、日本を訪れる外国人だけでなく、海外の現地店舗でもおにぎりを食べる機会が広がっています。
日本政府の海外向け広報でも、おにぎりは近年、訪日外国人旅行者にも人気が高まっている日本の代表的な米料理の一つとして紹介されています。
さらに農林水産省が紹介した「おむすび権米衛」は、フランス・パリやアメリカへ出店。2023年時点ではアメリカ2店舗、フランス2店舗を展開していました。
香港のセブン‐イレブンでも「Onigiri & Roll」としておにぎりが販売され、オーストラリアのセブン‐イレブンでも2025年におにぎりの販売地域が拡大するなど、ONIGIRIという名前そのものが海外で通用する場面も増えています。
では、なぜシンプルな「ご飯を握った食べ物」が海外でも受け入れられているのでしょうか。
この記事では、おにぎりの海外人気の実態から、人気が広がる理由、海外で受け入れられやすい具材、日本との違いまで詳しく解説します。
この記事で分かること
- おにぎりは海外でも本当に人気なのか
- おにぎりが広がっている国・地域
- 外国人がおにぎりを好む理由
- 海外で人気になりやすいおにぎりの具
- 日本と海外のおにぎりの違い
- 海外でおにぎりがさらに広がる可能性
- 1. おにぎりは海外でも人気なの?
- 2. おにぎりは海外のどこで人気?
- 3. フランスではおにぎり専門店も展開
- 4. アメリカでもおにぎりが販売されている
- 5. 香港ではコンビニでもおにぎりを買える
- 6. オーストラリアでもおにぎりが広がっている
- 7. なぜおにぎりは海外で人気になっている?
- 8. 海外で人気になりやすいおにぎりの具は?
- 9. 梅干しや昆布は海外では人気がない?
- 10. 海外のおにぎりは日本と同じ?
- 11. おにぎりと寿司は海外では混同されない?
- 12. おにぎりが海外で受け入れられやすい理由を整理
- 13. おにぎりは今後さらに海外で人気になる?
- 14. おにぎりの海外人気に関するよくある質問
- 15. まとめ
おにぎりは海外でも人気なの?
日本だけの食べ物ではなくなりつつある
結論からいうと、おにぎりは海外でも認知・人気が広がっている日本食の一つです。
日本政府の海外向け広報では、寿司などと並び、日本の米を使った食品としておにぎりが海外で人気を広げていることが紹介されています。
また、日本政府広報の2026年の記事では、コンビニなどで手軽に購入できることから、近年おにぎりが訪日外国人旅行者にも人気になっていると紹介されています。
「海外では寿司しか知られていない」という状況から、より日常的な日本食へ関心が広がっていると考えられます。
「ONIGIRI」で理解される地域もある
海外では日本料理を英訳することがあります。
たとえばおにぎりなら、
rice ball
と説明されることがあります。
しかし現在では、海外の店舗やメディアでもそのままOnigiriという名称が使われるケースがあります。
香港のセブン‐イレブンでは、公式に「7-SELECT Onigiri & Roll」というカテゴリーを設けて商品を販売しています。
これは、少なくとも一部地域では「ONIGIRI」という日本語由来の名前自体が商品名として成立している一例といえるでしょう。
おにぎりは海外のどこで人気?
「どの国で一番人気なの?」と気になるかもしれません。
ただし、世界共通のおにぎり人気ランキングのような信頼できる統一データは見当たらないため、国別に1位・2位と断定するのは難しいのが実情です。
一方、店舗展開や商品販売から、おにぎりが浸透している地域を確認することはできます。
フランスではおにぎり専門店も展開
パリに日本のおにぎり専門店
農林水産省は、おむすび専門店「おむすび権米衛」の海外展開を紹介しています。
同社は2017年にフランス・パリのパレ・ロワイヤル店をオープンし、2023年にはパリ2号店も展開していました。
日本では身近なおにぎりですが、パリでも専門店として成立している点は興味深いところです。
日本のお米を使って提供している
同店では日本と同様、環境保全型農業で作られた米を使用し、玄米の状態で現地へ運び、店舗で精米する仕組みが紹介されています。
つまり海外向けにまったく別物へ変えているのではなく、
「日本のお米で作るおにぎり」そのものを海外へ伝える
という形でも受け入れられているわけです。
アメリカでもおにぎりが販売されている
専門店の海外展開が進んでいる
同じく「おむすび権米衛」はアメリカにも店舗を展開しています。
農林水産省の記事では、2023年時点でアメリカに2店舗を展開していたことが紹介されています。
当時、アメリカでは塩むすびを1ドル、その他を平均約2.5ドルで販売しており、日本らしいおむすびの味を喜ぶ人が増えているという店舗側のコメントも紹介されています。
Sushiとは別の日本食として広がる可能性
海外で日本の米料理というと、まず寿司を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、おにぎりは寿司とは異なります。
寿司飯には一般的に酢などで味を付けますが、おにぎりは通常、炊いたご飯を塩や具材などと組み合わせて作ります。
海外向けの日本食解説でも、OnigiriとSushiは別の料理として説明されています。
そのため、おにぎりが知られることで、
「Japanese rice food=Sushiだけではない」
という日本食文化の広がりにもつながります。
香港ではコンビニでもおにぎりを買える
香港のセブン‐イレブンでは、「7-SELECT Onigiri & Roll」というシリーズが展開されています。
公式サイトでは、日本・韓国・台湾などアジアの味を取り入れたおにぎりやライスロールとして紹介されています。
専門的な日本料理店だけではなく、コンビニの持ち帰り食品としておにぎりが販売されている点は、日本と近い食べられ方といえるでしょう。
オーストラリアでもおにぎりが広がっている
2025年には、オーストラリアのセブン‐イレブンで、日本のコンビニに着想を得たおにぎりの展開地域が拡大したと報じられています。
商品には、
- スパイシーツナ
- チキン照り焼き
- スイートチリサーモン
など、現地の好みに合わせたフレーバーも用意されました。
ここから分かるのが、海外のおにぎりは必ずしも日本の商品をそのままコピーしているわけではないことです。
おにぎりという形や食べ方を残しながら、具材を現地化する
という広がり方もしています。
なぜおにぎりは海外で人気になっている?
手で持って食べやすい
おにぎりの強みの一つが、食べやすさです。
箸やフォークを使わなくても、包装された状態なら手で持って食べられます。
そのため、
- 通勤途中
- ランチ
- 軽食
- テイクアウト
などとも相性がよい食品です。
おにぎりは日本でも「持ち運びやすいご飯」として定着していますが、この利便性は海外でも理解されやすい特徴でしょう。海外向けの日本食解説でも、おにぎりは携帯しやすく食べやすい米料理として紹介されています。
具材の自由度が高い
おにぎりは、ご飯と海苔だけで完成する料理ではありません。
中身を自由に変えられます。
日本では、
- 梅
- 鮭
- 昆布
- おかか
- ツナマヨ
- 明太子
などが定番ですが、海外ならその国で馴染みのある味を組み合わせることも可能です。
オーストラリアで販売されたスイートチリサーモンなどは、その分かりやすい例です。
つまり、おにぎりは日本らしさを残しながら現地の味へ調整しやすい料理なのです。
Sushiより気軽に食べやすい
寿司は海外で非常に知名度の高い日本食ですが、専門店で食べるイメージを持つ人もいます。
一方、おにぎりはよりシンプルです。
ご飯と具材を組み合わせて包装すれば、一食分または軽食として販売できます。
この違いから、おにぎりは「特別な日に食べる日本料理」というより、
日常的なJapanese grab-and-go food
として広がる余地があります。
実際、香港やオーストラリアではコンビニ商品として展開されています。
日本のコンビニ文化そのものが注目されている
おにぎり人気を考えるうえで、日本のコンビニ文化も無視できません。
海外メディアでは、日本のコンビニ食品そのものが旅行者にとって魅力的な体験として紹介され、その代表的商品としておにぎりも挙げられています。
訪日旅行中にコンビニおにぎりを食べ、
「手軽なのにおいしい」
「具材がたくさんある」
と知った人が、自国でもおにぎりを求める流れは十分考えられます。
これは各国の店舗展開や訪日外国人への人気を合わせて見た場合の推測ですが、おにぎりの海外認知を広げる一因になっていると考えられます。
海外で人気になりやすいおにぎりの具は?
「外国人には梅と鮭のどちらが人気?」と気になるところですが、世界共通の信頼できる具材ランキングは確認できません。
国や地域によって好みが違うため、「海外人気No.1は○○」と断定しない方が正確です。
ただし、海外で実際に商品化されている味から、受け入れられやすい方向性は見えてきます。
ツナ系
ツナは海外でも馴染みのある食材です。
オーストラリアのセブン‐イレブンでも「Cooked Spicy Tuna」のおにぎりが展開されています。
日本でもツナマヨは定番ですが、
ツナ+マヨネーズ
ツナ+スパイス
のように現地の味へアレンジしやすいのが強みです。
サーモン系
サーモンも海外で知られている食材の一つです。
オーストラリアでは「Sweet Chilli Salmon」という、日本の鮭おにぎりとは少し違う味付けの商品が展開されています。
日本なら焼き鮭や鮭フレークですが、海外ではソースやスパイスを組み合わせるなど、現地向けのアレンジがしやすい具材です。
チキン・照り焼き系
日本食として知られる「TERIYAKI」と、おにぎりを組み合わせる方法もあります。
オーストラリアのセブン‐イレブンでもチキン照り焼きのおにぎりが販売されています。
肉を使った具材は、
「魚や梅干しに馴染みがない」
という人にも選ばれやすい可能性があります。
梅干しや昆布は海外では人気がない?

日本の定番=海外でも定番とは限らない
梅干しや昆布は、日本のおにぎりを代表する具材です。
しかし、梅干し特有の強い酸味や昆布の風味は、食べ慣れていない人には独特に感じられる可能性があります。
一方で、「日本らしい味を試したい」という人には魅力になります。
そのため、
海外向けだから梅は売れない
と単純に決めることはできません。
初心者向けと日本らしさ重視では選び方が違う
海外で初めておにぎりを食べる人なら、
- ツナ
- サーモン
- チキン
など、知っている食材の方が味を想像しやすいでしょう。
一方、日本食体験を求める人には、
- 梅干し
- 昆布
- おかか
などの日本らしい具材そのものが魅力になります。
この2つのニーズを分けて考えることが重要です。
海外のおにぎりは日本と同じ?
基本構造は同じでも具材が現地化される
基本的には、
ご飯+具材+海苔
というおにぎりらしい構造が使われています。
ただし、具材には現地の食文化が反映されることがあります。
オーストラリアの「スイートチリサーモン」はその代表例でしょう。
日本人からすると、
「それもおにぎり?」
と思う組み合わせが、海外では人気になる可能性があります。
おにぎりはアレンジの幅が広い
おにぎりには厳密に「この具でなければならない」というルールはありません。
ご飯・塩・具材・海苔などの組み合わせによって非常に多くのバリエーションを作れます。おにぎり協会も、こうした組み合わせによる多様性をおにぎりの特徴として説明しています。
その柔軟性こそ、海外へ広がりやすい理由の一つでしょう。
おにぎりと寿司は海外では混同されない?
海外向けには違いを説明されることも多い
見た目だけを見ると、
「Riceを使ったJapanese food」
として寿司と混同されることがあります。
しかし、おにぎりと寿司には明確な違いがあります。
おにぎりは通常の炊いたご飯を使い、寿司では酢飯を使用するのが大きな違いです。海外向けの料理解説でも、「Onigiri is not sushi」と明確に区別されています。
海外でおにぎりが定着すれば区別も広がる
Sushiが世界共通語に近い存在になったように、Onigiriも認知が進めば、
SushiとOnigiriは別の日本食
という理解がさらに広がっていく可能性があります。
すでに海外のコンビニや店舗で「ONIGIRI」の名称が使われていることは、その兆候の一つといえるでしょう。
おにぎりが海外で受け入れられやすい理由を整理
おにぎりの海外人気を考えると、「日本食だから」という理由だけではありません。
特に大きいのは次の特徴です。
| 特徴 | 海外で受け入れられやすい理由 |
|---|---|
| 手で食べられる | テイクアウト・軽食に向く |
| 一食分が分かりやすい | 小腹満たしにも使える |
| 具材を変えられる | 現地の味へアレンジ可能 |
| 魚・肉・野菜など幅広く使える | 食文化に合わせやすい |
| 日本らしさがある | 日本食体験として楽しめる |
| ONIGIRIという特徴的な形 | 見た目でも認識しやすい |
つまり、おにぎりは日本文化としての魅力と、ファストフード的な便利さを両方持っていることが強みです。
おにぎりは今後さらに海外で人気になる?
将来の人気を断定することはできません。
ただし、現時点でも、
- フランス・アメリカで専門店展開
- 香港のコンビニで販売
- オーストラリアのセブン‐イレブンで販売地域拡大
- 訪日外国人にも人気
といった動きが確認されています。
そのため、おにぎりは海外で「珍しい日本食」から、より日常的に食べられる日本食へ広がる余地があると考えられます。
特に現地の味と組み合わせやすい点は、今後の普及でも大きな強みになりそうです。
おにぎりの海外人気に関するよくある質問
Q. おにぎりは海外でも人気ですか?
人気・認知は広がっています。
日本政府も訪日外国人に人気が高まっている食品としておにぎりを紹介しており、フランスやアメリカでは専門店、香港やオーストラリアではコンビニ販売の例があります。
Q. 海外ではおにぎりを何と呼ぶ?
「Rice Ball」と説明されることがありますが、「Onigiri」という名称も使われています。
香港のセブン‐イレブンなどでも公式にOnigiriという商品カテゴリーが使われています。
Q. 海外で一番人気のおにぎりの具は?
世界共通の信頼できる具材ランキングは確認できないため、一つに断定することはできません。
ただし海外で実際に商品化されている例として、ツナ・サーモン・チキン照り焼きなどがあります。
Q. 外国人には梅干しおにぎりは人気がない?
一概には言えません。
梅干しの酸味は好みが分かれる可能性がありますが、日本らしい味を体験したい人には魅力になります。
Q. おにぎりと寿司は同じもの?
違います。
一般的なおにぎりは炊いたご飯を使うのに対し、寿司では酢飯を使用します。海外向けの解説でも別の日本料理として区別されています。
まとめ
おにぎりは現在、日本だけで食べられる料理ではなく、海外にも認知と人気が広がっている日本食です。
フランスやアメリカではおにぎり専門店の展開例があり、香港やオーストラリアではコンビニ商品としても販売されています。
今回のポイントは次のとおりです。
- おにぎりは海外でも認知・人気が広がっている
- フランスやアメリカでは専門店の出店例がある
- 香港やオーストラリアではコンビニでも販売されている
- 手で食べやすく、テイクアウトとの相性がよい
- ツナ・サーモン・チキンなど現地で馴染みのある具へアレンジしやすい
- 日本の定番具と海外で好まれる味は必ずしも同じではない
- 「Onigiri」という日本語の名称そのものも海外で使われ始めている
おにぎりが海外で広がっている最大の強みは、日本らしさを残しながら、食べる国に合わせて中身を自由に変えられることでしょう。
寿司より手軽で、サンドイッチのように持って食べられ、具材次第でその国らしい味にもできる。この柔軟さが、おにぎりが海外の日常食へ入り込める大きな理由と考えられます。